21世紀は〝人間性のアップデート〟の時代

 

 

うみへ
おがわはやと

ぼくは
いつか きっと
うみを

くすぐって
やる

版画のはらうたⅠ
くどうなおこ と
のはらみんな 詩

 

 

 

 

 

 

 

 

遠い昔の記憶を辿ると
心に色濃く刻まれているのは
特別な日の思い出ではなく

 

 

当たり前の、毎日。

日常

でした。

 

 

子どもたちの心にもこんな風に
たわいのない、この日々が
刻まれていくんでしょうか。

 

 

そんな一日に
こうして寄り添えること
誇りに思うよ。

 

 

いつか大人になって
もしも、この言葉に〝であう〟ことがあれば
この言葉たちから

 

あったかい「何か」

 

を感じとることができる人になれますように。

 

 

これからも一緒に
沢山のものを、味わい尽くそう。

そして、身体全身に響き渡る
余韻を、静かに心で味わおう。

 

 

 

 

この今の心情を
例えるのであれば「大海原」

 

 

ときに険しく何もかもをのみ込む恐ろしさを持ち
ときに優しく何もかもを包み込む揺るぎなさをもっています。

 

 

そこには生と死が混在しているのです。
別々のものではなく
いかにも同一のように重なり合い
絶妙なバランスを保っているではありませんか。

 

 

自分でも驚いてしまうくらいに
変化を繰り返す心に
疲れ果ててしまうことさえあります。

 

 

そのバランスは非常に繊細で
ちょっとしたことでバランスを崩してしまい
苦しくもがく日々はいつも隣り合わせです。

 

 

そんなときそっと
手を差し伸べてくれる

 

同じ海の心を持つ
愛を描く芸術家が
私の周りには沢山います。

 

まるで一つの線で
心と心とが繋がっているかのように
彼らの言葉や
彼らの心の動きが
手にとるようにわかるのです。

 

 

どんな海の声をも
受けとめられる

 

大きな、柔らかさ
しなやかな、素直さを。

 

 

この受けとめた感情を
私たちは何百倍もの
あったかい「何か」で
社会に、未来に還元することができます。

 

 

この大きく柔らかな
しなやかな素直さ、
実は、アートの前に立つと
同じように感じることができるのです。

 

 

アートを通して
感じるのはそれだけではありません。

 

「あなたはそんな風に考えるんだね。
やさしい子だね。」

 

あの時、わたしのことを信じ
心の底から愛を注いでくれた人。

 

 

絶対的な安堵感。
それは〝永遠〟という響きが
良く、似合うといいます。

 

 

そんな、美しい人の気配を
感じずにはいられません。

 

 

アートの前で人はフラットな関係になる
=アートの前ではスナオな関係性が生まれていく。

 

こう言い変えられるのかもしれません。

 

 

スナオに
なれる場所。

スナオに
なれる時間。

 

 

そこから生まれる心と心。
そこから紡がれる心と心。

 

 

調和・平和・・・和。

 

 

バランス。

 

 

日本人は「察する」という特殊能力を持つといいます。

 

 

これも和という文化、思想が生んだ習慣による体質だそうです。

 

 

ネガティブなマイナス要因でさえも
必要不可欠なものであると捉え方を工夫し、
バランスを取り合って上手く向き合っていくのです。

 

 

さて、
バランスがとれているもの
だけが美しいのでしょうか。

 

 

いえ、私は今、
アンバランスさの中に、本質的な美しさ
があると実感しています。

 

 

そのままで
ありのままで
美しいのですから。

 

 

そう、これからの時代

 

「正しい、間違っている」
「良い、悪い」
「勝ち、負け」
「白、黒」

 

という価値基準ではなく

 

 

「美しいか?
美しくないか?」

 

 

の価値基準を持つことはとても大切なのではないでしょうか。

 

 

美学者の今道友信先生の言葉をお借りすると

 

「20世紀は文明が発達しましたが
その一方で人間性が発達していません。

21世紀の本質的なテーマは
人間性の回帰ではないかと思います。」

 

回帰という言葉から
〝アップデート〟という言葉に置き換えてみます。

21世紀の本質的なテーマは
人間性のアップデート。

 

アートの必要性は
こんなところにも見出せるのです。

 

 

そして、もう一つ
エッセンスを。



 

 

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 「It is so beautiful」
 人間生きることも大切ですが
 死ぬこと、
 それも良く死ぬことは、
 とても大切なことです。
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 Mother Teresa|マザー・テレサ
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